とんでもない話
とんでもない話
タイのレンタカー、中古車センター
先日タイ人のドライバーの面接をしました。
やはり、ここパタヤでもローシーズンの上赤シャツ騒動の影響で、街中のタクシー業も暇な様子。タクシー業をちょっと間休んで、田舎で建築業に勤しんでいる者もいます。
今回面接に来た彼も、仕事にあぶれた一人です。
職歴を尋ねました。バンコクのポーンティップ旅行(大型バス)で10年やら20年やら勤めたそうです。10年と20年では、えらい差があると思いますが、タイ人の数字感覚というかアバウトさはこんなもんでしょう。要するに、長く勤めたーということの形容詞だと思っておけばいいんですね。
20年勤めたとして、どこで何年、あそこで何年ーと彼の話を鵜呑みにして計算していくと、年齢と合わなくなってきます。明らかに(私もピーと呼んでいた。)私より年上だと思っていたのに、40歳そこそこだとは。。。
住居と家族をチェックするために、彼の家で最初の面接をしたのですが、
娘かな?と思った人が嫁で、嫁かな?と思った人が義理のお母さんでした。
お母さんを紹介してもらったときに、年を聞いてびっくり!私と変わらないのに、もう年だからーと孫の面倒をみながら家にずっといるー。孫はうちの息子と2歳しか変わらない。。。
いつもながらタイ人の成熟の早さ?田舎に行けば行くほどそうですが、子供を持つ年齢が早いのには驚かされます。
面接で彼自身のことを探るつもりが、他のことの方に驚いて話が逸れて行ってしまいました。
ポーンティップをどうして辞めたの?-ドライバーが自分ひとりで、長距離に疲れたから。
その後、パタヤに戻り、チャン(日雇い)としてアルミのドアや窓を家に取り付ける仕事を一年ほどしていた。(実際彼を紹介してくれたのは、私も使っている、その店なんですけど。)そこを辞めてタイ人の有限会社(レンタカー)で運転手として働いたが、車が3台しかなく、そのうち一台は使い物にならず、止めっぱなし。残り2台のうちの一台はナンバーが無いので公道を走るわけにいかない、で最後の一台であるトヨタ アルティス1800ccで仕事をしていた。運転手は自分だけー。メンテナンスもしていなくて走ると雑音がする、シートは破れている、なんとかしてくれとオーナーに言っても、お金がもったいない、まだ動くんだからー。
それでも、コネがあるのかロイヤルクリフから仕事がきたり、名の知れた工業団地の、これまた名の知れた日系の会社からの一ヶ月契約の出張者用の車を頼まれたりしていた。
会社側もよくこんなローカルな辺鄙な場所にある小さな会社を見つけてきたな~と感心します。(おそらく総務のタイ人と知り合いなんでしょう。この仕事を回してくれたタイ人にも、何%か払い戻しをあげなくてはいけないとかで、彼のお給料とOT30バーツ/時間 からいくらか引かれていたそうです。彼は、それが退職した原因だと言っていました。そりゃそうでしょう。。)ロイヤルクリフからタクシーを頼まれたのも、内部に知り合いがいたのでしょう。日本人親子がクリフからバンコクまで、ホテルの車を頼んだところ3500バーツだと言われ、もっと安い車を探してくれということになり、彼の会社に仕事が来たんだそうです。でいくらで受けたの?-3000バーツ。!!
この会社を運営しているのはタイ人女性で、ドライバーが一人、車も一台なのに仕事をどんどん引き受ける、おまけに時間がかぶっているー早く戻ってきて次の仕事に行ってくれって尻を叩かれるんだそうです。
彼の次に働いたところは、テントのレンタカー。
私も最初は何を言っているのか意味がわかりませんでした。
テントというのは、いわゆる中古車センターのことで、そこでレンタカー屋もしているのかと思っていました。
でも、そうではなくて、売るために店頭に並べてある車をタクシーとして使用しているーということです!!!そこは、料金設定がいったいどうなっているのか、ミニバンを主に使っていたらしいんですが、空港行きが900バーツ(運転手の取り分200バーツ)。
タクシーメーターでも800バーツなのに9人乗りのバンがなんで900なの?
空港→バンコクが1000バーツ、バンコクツアーが高くて、(これはツアー会社からの発注らしく、西洋人ガイドに何度もこの車はだめ、あれもだめって車種を変えるよう言われたらしいです。とんでもない中古だったんでしょう。)空港行きとバランスがとれていないというか、設定がタイ人そのものーという感じです。因みに、このガイドはバンコクで同じお客様のツアーがあくる日もあるのにもかかわらず、毎日ドライバーにパタヤの自宅まで送らせていたそうです。
売り物の車なので、ガソリンも満タンにせず、その日のツアーできっちり無くなる様に補充しなければいけないんだと言っていました。
くれぐれも、中古車を購入する時は、走行距離メーターなどは当てにせず、目利きの人に付いて行ってもらい、オーナーのひととなりに目を光らせることですね。。。
保釈金
もうかれこれ16年位昔のことです。(今は2011年)
とある日のタイ人御用達美容院。なにげなく眺めていたタイ字新聞。横から旦那が「おっ。日本人がつかまっとる。ふ~~ん、〇〇〇さんか~」
ええっ!!ほんま??ちょっと顔が違うんやないの?!う~~ん、写真の撮り方が悪かったのかな~なんて言っている場合ではありません。一面にでかでかと、警察に囲まれた上半身裸の男性が写っているではありませんか。いったいどうしたんでしょう。
家へとってかえして、同じく在タイ無期?の知り合いに電話してみました。彼はもうすでに、知っていたらしく面会にも行って来たということでした。彼が言うには、少年買春の現行犯だそうでどうもはめられたらしい。タイ語があまりできないので、いずれ私の所に連絡がくるだろうから、よろしく頼むー、ええっ~そんな~
数日後、御用となった人のお友達が日本からやって来ました。保釈金に200万円ほど(払うのはもちろんタイバーツですが)払わなくてはいけないけれども、払っても本当に釈放してくれるのだろうかーということでした。非常識な金額だな~とは思いましたが(後で聞いた所5万バーツが相場なのだそうです。)とにかく伝を頼って伺いをたててみました。タイ人の知り合いは、大丈夫出れるから支払え、でも高いのでもっと値切れ。値切ったりできるの~?!
日本大使館は、そういうお金は支払わないでちゃんとした手続きをふんで、たたかいましょう。一言でいえば、そういう内容でした。
でも当の本人は、言葉もわからないし食事もあわない。暑いし、どんなにお金を積んでも一刻も早くここから(留置所)出たいと切望しています。お友達の心労はいかばかりだったでしょう。結局は、本人の希望どうりその金額を払って釈放されたのですけれども。
後日、彼のことがまた新聞に載りました。そこには、保釈金5万バーツ支払い、日本に逃げ帰ったと書かれていました。あれから数年経っても、彼はまだタイの地を踏むことはありません。
またまた後日談ですが、日本の少年少女買春防止の会やら、児童を守る会なんかが、わざわざその男の子を日本にまで呼んで、また新たに裁判沙汰になったそうです。おまけに地方のテレビ番組にまで取り上げられたとかー。
彼はその土地に居られなくなって、店も閉めて移転されたそうです。。。