在タイ23年の体験記 "behind of smile"と我が家のシベリアンハスキー等犬5匹&猫一匹の奮闘記です。

猫話

猫話

 田舎の去勢

昔、昔あるところに、、、ではなくて、むか~し、田舎にいたころ、猫をたくさ~ん飼っていた頃のおはなし。

田舎なので、豚や牛の獣医しかいなくて、猫がマイサバーイになってもどこが悪いのかもわからないのに、体重を計りもせずに抗生物質をとりあえず注射し、何匹か死んでしまったことがありました。(実はそれが原因で私は車を購入し、運転を覚えました。)
その時、おばあちゃんが(当時の主人の母)雄猫の去勢くらいなら、わざわざパタヤまで行く事はないよ、ちゃんとしてあげるからー。

持ち出したのは、輪ゴム2,3本。。。
それを指に巻きつけ、引っ張り具合を確認。
猫のタマタマの根っこ?に巻きつけ、終了。
2,3ヶ月後には、タマタマちゃんが腐って落ちる。。。以上。

本当です。
でも一度だけ、巻き具合があまくて、タマタマが真っ黒に腐って異臭を放っているのに落ちなかったことがありました。。。。
でも猫は元気でしたよ。

 マッサージ猫みー

moo meo

よくわからない画像ですが、もみもみマッサージしているのが、黒猫みーで、されているのが、みーより10倍以上も大きいジャーマンシェパードです。左上に見えるのは、私の指です。。。

この子は、まだ小さい1,2ヶ月の頃、シラチャーのロビンソンの表の階段でひとりコロコロ遊んでいました。車がたくさん駐車しているので、危ないなあーと心配して見ていると、そのあたりのコーヒーショップのおばさんが、いつもこうやってひとりで遊んでるんだよ、夜は誰もいなくて可哀想だから、飼ってやっておくれよーというので、連れて帰りました。

人の顔をじーっと見つめて、にゃーっと意味ありげに鳴く子で、相手をしないといつまでも目の合う位置に移動して同じことを繰り返すので、相手をシェパードに変えてくれて助かっていました。が、この子も長くはいませんでした。
半年位経った頃の早朝、犬達が庭でしきりに変なほえ方をするので、はっと飛び起きた時には手遅れになっていました。
あわてて、窓から犬達を呼び戻そうとしましたが、シンディー以外は無関心。興奮した犬達を鎮めることはできず、庭に駆け込みましたが間に合いませんでした。
塀の角の植木の裏に追い詰められたみーちゃんは、小さくなって怯えるばかりー。何匹もの犬にほえまくられて、心臓は飛び出さんばかりー。犬を叩きまくって、追い払いましたが、みーを抱きかかえようとも、隅っこに行ってじっと座っていたい様子。もう最後の時が来ていたらしく、心臓の動悸に合わせて口をパクパクさせるまでになっていました。
犬は、どんなに長く一緒にいても、猫や小さい動物がさっと走り出したりすると、それを追っかける習性を持っています。みーはまだ小さかったので、高いところに飛び乗ったり、塀の隙間から表に逃げ出すなどができずに、不幸な結果になってしまいました。

もっと小さい子猫なら、自分の何倍もある犬に吼えられただけですぐにショックで死んでしまうこともあります。実際、何年か前も、子猫が隣の犬に吼えられて一匹はショックで死に、一匹はなんとか間に合って、すぐ医者に走りました。医者は、助かるかもしれないので、やさしく抱っこしながら名前を呼び続ければーということで、必死で介抱しました。何時間か後には落ち着いて一命を取り留めましたが、目がおかしくなってしまいました。片目が白内障のように濁ったままの状態になってしまったんです。命の代わりに目がおかしくなりましたが、それでもとても大きく立派な雄猫に成長しました。

 みーこのおしっこタイム

miko in toilet1

14年前の写真です。
昔はデジカメなんぞなかったので(あったかもしれませんが、田舎ではまず見かけません。)画像がよくないですね。先日You Tubeで猫のビデオをいろいろ見ましたが、やはりうちの猫のようにトイレをする子達がいるんですね~びっくりしたのは、西洋人の飼っているシャムネコで、うんちまでする上に、ちゃんと流すんですよ!-というのはジョーダンで、トイレットペーパーを手で?引っ張りだして、うんちを見えなくするというか、かぶせてしまうというか、、、飼い主のしていることをみているんでしょうか。ビデオを撮りながら、飼い主がくすくす笑っているのが聞こえていました。。。ペーパーまで使いこなす子は初めて見ました。感服感服。トイレ、詰まらないといいけどー。

クロと猫まくら

Photo-0003.jpg
クロチンとバンコクの"chico"で買ったマタタビ入り猫まくら。 クロチンはご満悦。。。

捨て猫 in hospital

いつもお世話になっている24時間の動物病院。
(本当に動物病院だな~って思います。この前はオランウータンの子供が診察を受けるのを待っていたし、犬猫の病棟ケージには、よ~く見るとー猫にしては大きいなって思ってたんですけどー赤ちゃんトラだったりして。とは言いながらも、私も亀の診察をお願いしたことがありますが。。。)

張り紙のコーナーがあって、迷い猫の広告(賞金付)や子犬売ります、個人ボランティアが犬猫の里親探しをしていたりーその中で今まで見かけたことのない広告がありました。
手術を終えた猫の飼い主が引き取りに来ないらしく、もうここに2,3ヶ月います。
新しい飼い主を探しています、というものでした。
どうやら、この病院自体の広告のようです。
うちのリオの診察が終わった地点で、受付に聞いてみました。
猫の名はジュリーといって、難産のため帝王切開出産ということになったが子猫は死んでしまっていた、退院できる日が来たのに飼い主が迎えに来ないということでした。
料金はどうなっているの?
前金1000バーツだけ支払って、後金の2500バーツほどは未払いのまま。
もちろん、払えるくらいなら、猫を迎えにきたでしょうが、月々のローンにしてもらうとかなんとか方法はあったでしょうにー。
やはり飼い主はタイ人の若いカップルということでした。
もうかれこれ、2、3ヶ月経っていて初めは一階のケージに入れていたが、満杯になったので2階に移動したとのこと。
まだ、もう少し小さければ引き取れたけれど、成猫になってしまってからではうちの犬達ともうまくやっていけないので、可哀想だけれどあきらめました。

そういえば、ロンポのペットホテルからも以前、黒のラブラドールなんだけど、西洋人の飼い主が引き取りに来ないので誰か安くていいから買ってくれないかーと電話がかかってきたことがありました。
結構みんな無責任にほうりっ放しにするんだなー。
信じられない。。。。病院やペットホテルもリスクがあるよねー。

こっちで、特にヨーロッパの人は今まで長年飼っていた犬を、引越しなどで飼えない立場になった場合、安楽死させることを考える傾向があるみたいですね。最後まで責任を持つということですかね。それがいいのか、お寺に放すのがいいのかー。

病院でその人ースウェーデンかノルウェーだったと思うーを見て、犬が(ピットブル)あまりに震えていて、一緒に来ていた女性が泣いていたのでタイ人スタッフに聞いたところ、人をよく噛むので安楽死させてほしいとやってきたらしいです。
でも、院長先生は断って誰か新しい飼い主をーとこっちを見るので、知らん顔しましたが、とりあえず、誰か探してあげるから、安楽死はやめてほしい、2日後にうちに連れて来てーと言って地図を書きました。

その後彼らは犬を連れて来ましたが、とてもよくなついていたし、犬も一緒に帰りたそうにしましたが、メス犬のシンディちゃんに気をとられているうちに早々退散していただきました。何日間かうちにいましたが、蚤取りしてやろうと思っても一応威嚇して探させないので困りましたが、寝ているうちに少しずつ慣らし、旅立つ?前には普通の噛まない犬としてよそにもらわれて行きました。噛むには何か彼なりの事情があったに違いありません。
それを飼い主にわかってもらえないのが、可哀想です。

オス猫ーまいこ

パチンブリの裏庭で。

まいこちゃんです。
女の子の名前のようですが、れっきとしたオス猫です。子猫の時に、どこかから迷い込んできて、居ついてしまいました。抱っこすると、ずっしりしっかりと重い健康優良児です。
画像が悪いので(当時はデジカメもなく、写真をスキャンして保存していました。)はっきり見えませんが、まいこちゃんの目は淡いグリーンです。
猫を飼っている人には、当然のように聞こえますが、この子も呼ぶと毎回返事をします。
朝帰りでも堂々と、のっしのっしと貫禄でご帰館です。
後述のとらとは、永遠のライバルのように毎回けんかをしていました。どちらも、譲らず、とらの方などは噛んだら離しません。

三つ足サンちゃん

3 legs

旦那が仕事先から、連れて来たサンちゃん。
最初から3本足だったわけではなく、一応足はありました、4本。
ただし、手の部分がなく、肘から先はなにかスクリューのようなものに巻き込まれた様子で、骨が露出しており、腐った臭いがしていて虫もたかっていました。もう何日も経過しているようです。
仕事場は、猫が迷い込むようなせせこましい所ではないので、捨てられたのではないかと思います。
すぐに、ナグルアのスキット先生の所へ連れて行きました。”またどこかの猫を連れてきたの?”と先生。
”この前は、家具やの重度の下痢の子猫。
その前は、違う家具屋のバイクにひかれた猫ー。”
”いいから早く診察してよ。”と私。

”腕は、肘から先だけではなく、全体を切ってしまわないとだめだね。肘から先を残してしまうと、そこをまた使おうとして、どうせこれから先使い物にならなくなる。”
で、こんな姿になってしまったサンちゃん。三つ足なので、サンちゃんと勝手に名付けました。三つ足なので、さぞかしおとなしく弱々しいと思いきやー木に登るんですよ。3本足で!
びっくりすることないのかなあ~。私は最初のおぞましい姿が、頭にこびりついているので、びっくりするやら、嬉しいやらー。
でもこの子は元気になった途端、恋人ができて、家出してしまいました。
近所の人の話では、子供を生んで、ちゃんと表で育てているよっていうことなんで安心しています。

この子の前にも一度、三本足のオスのトラ猫を拾ってきたことがあります。
その子も、結局は家出してしまいましたが、はなちゃんと言う名のとっても愛らしい三毛の子猫と仲がよくて、よく一緒に遊んでいたのですが、そのはなちゃんが家の前で走ってきたバイクにひっかけられ、(その現場は見ませんでしたが、後日近所の人に目撃談を聞き判明)駐車場でうずくまっているので、おかしいなと思いましたが、外傷がなかったので気付かず、夜になってもご飯を食べないし、トラが一生懸命舐めてやっています。ようやく異常に気付きましたが、当時はまだ24時間の病院がなく、スキット先生の所は8時で閉まっています。寝られぬ夜が明けたとき、はなちゃんは、トラにもたれたまま、冷たくなっていました。それでも、トラはどこにも行かず、そばにずっと付き添ったまま、体を舐めてやっていました。一晩中そうしていたのでしょう。

自分の不注意さに、無性に腹が立ち、もしかしたら救えていたのかもしれないと、真実を知りたくて冷たくなったはなちゃんを、スキット先生の病院に連れていきました。
解剖の結果、心臓からの出血、胃袋は破裂して中の食べ物が露出しているし、肝臓もやられてる、交通事故だね。もし、すぐ連れてきたとしても助からなかっただろうーということでした。
少しほっとしたものの、小さいはなちゃんを交通量の多い外に出させてしまったことが悔やまれてなりません。
それから、しばらくしてトラの家出がありました。

kuro & pc

現在のくろちゃん。
PCを開けると、邪魔しにきます。
関心があるのは、私だけにしてーって感じかな。
新聞を読みだすと、上に座って読ませませんよね?
猫を飼っている人はみな経験済みだと思います。

優雅だね~

今はこの子だけになってしまいました。
何ヶ月か前に、この子の娘と息子が相次いで病気で亡くなりました。おもしろいもので、猫が複数でいるときはなかなか私に寄り付かなかったくせに、他の2匹がいなくなってしまうととたんに、ぴったりくっついて、どの部屋に移ってもついてくるし、一緒に腕枕をして寝ています。帰宅すると、あわててよその家から走って戻り、窓から先回りしてソファーに座り、まるでずっと家の中に居たように装う知能犯です。

このまだら柄(母に言わすと汚い柄、だそうですが)と、三毛にはオスはいません。
遺伝的にそうなっているのだそうで、いたとしても耳が聞こえないとかの欠陥を持って生まれてきます。昔は、三味線の皮には三毛のオスがいいとか言われてましたっけ。古いですね。
白猫のブルーアイにも、そのような欠陥があります。幸運なことに、くろちゃんの娘のチロは白猫でしたが、尻尾と耳の一部にうすーくクリーム色が入っているのでそのような欠陥は見られませんでした。
三毛も、くろちゃん柄も、他の色の猫に比べて賢いような気がします。親バカでしょうか。
合計したら猫は40匹くらいは飼っていましたが、そのなかで統計をとってみても、そう感じます。それと、白猫と黒猫は、長生きしたためしがありません。

この子はもう何年になるんでしょうか。みーこの火葬に行って、引き取った子猫が3匹。うち、きじ猫のオスがいなくなり、残りのメス2匹がそれぞれ子供を生み、そのうちの一匹がこのくろちゃんです。子供たち2匹が死んでから、この子も腎臓が少し悪くなって、あわててパトゥー(あじ)を食べさすのを中止し、今は少し太りましたが元気です。
毎朝、私が起き上がるまで隣で一緒に寝ていますが、お腹がすくと、爪を立てずに私のほっぺたを2,3度叩きます。ツンツンと押すーと言う表現の方が正解かな?で、私にしても無駄だとわかると、隣で寝ている旦那に同じことをします。
もちろん、トイレも(うちは代々メス猫が同じようにします。)みーこと同じく人間用の洋式トイレにおしりをつきだして、おしっこします。流石に流すことはしませんが。
これは、大概の家猫の芸だと思って友達に話したら、え~そんなことないよう~すごいね~って言われて、えっ、そうなの?ふ~ん、うちの子達はかしこいんだってな具合で大満足。
くろの写真をもっと撮りたいんだけれども、なかなかちゃんと写らないんですね。黒い猫は、なかなかうまく撮れないですね。

みーこの火葬

miko's favorite place

みーこが死んで、今だ真っ白なままのあくる日。
ちなみに、前日解剖されたみーこは、黒のビニールのごみぶくろに入れられて病院より返還されました。それを開ける勇気はありませんでした。日本の病院でも、こうするのでしょうか?
命がなくなったとたん、ただのモノになってしまう、無常さを感じます。それともタイ人の輪廻思想というか、そういう物の考え方の現れなのでしょうか。
日本では、人が死んでも初七日や49日など事あるごとに死んだ人を懐かしみ重んじる傾向がありますが、タイでは死んだ後そういう行事があるのは2.3度だけ。あとは何もしませんね。懐かしみ、想っていても仕方がない、現実生きているのが大事というかー。

どっちにしても、ごみ扱いされるのはいやですね。
すぐ氷を幾袋も買って、ダンボールに入れ明日までもたすことにしました。
病院の前の掲示板に貼ってあった広告を頼りに、土葬ではなく火葬にすることにしました。
庭に埋めてしまうと、またシロの時のように、犬が掘り起こしてしまうのと、みーこの骨はそばに置いておきたかったからです。

火葬をしてくれる所は、以前チェンマイ旅行の時に、はすを預けたドッグホテルでもあったのです。
そこで、よもやこのようなサービスをしていようとは思いませんでした。
パタヤから外れた、ラムジャバンの方へ向かう途中にロンポという所があって、しかもかなり奥深いソイを入っていきます。
初めて行く人なら、おそらく途中で引き返して来るのではーと思うほどとんでもない所にあります。
パタヤの街中のドッグホテルは、預けるのには便利ですが、小型犬専用っぽいし、走り回れるスペースもありません。でも、ここは自然に囲まれてのびのびできそうだし、犬舎も大型犬用にひろびろしています。不便ですが、犬が喜びそうなので、ここに決めています。(もっとも、飼い主と離れて喜ぶ犬はいないでしょうが)

余談ですが、ここに犬を預けたまま迎えに来ない西洋人もいるそうで、私達が行ったときには生後一才の黒のラブラドールを3000バーツで、買ってくれないかと、もちかけられました。もらってくれーならわかりますがー。、契約違反なので、売ってもいいんだそうです。。。
火葬は1200バーツ。猫の値段です。(2008年にチーが死んだときにまた行きましたが、普通は1500バーツだけれど、自分で取りに来てくれるのなら1200バーツでいいーと言われました。以前の料金を覚えていないと思っていたのでしょう。いい加減なもんです。ちゃんとブログに証拠を残しているのだぞ~)

*ちなみに、犬(小型犬以外)は一キロ100バーツです。
猫なら2時間、犬なら(大きさにもよりますが)3時間以上はかかります。
聞くと、土葬もしてくれるそうで、800バーツー人の土地に愛犬、愛猫を埋めてもらう、、、というのは何か納得いきませんが、そういう人もいるのでしょうか? 第一、埋めて、持ち主が帰ってしまってから掘り起こしてゴミ箱に捨ててしまっても、わからないではありませんか。
まあ、火葬をお願いしたので、とりあえず場所を見せてもらうことにしました。
なんとなんと、写真を撮ってよけばよかったと後悔するほど簡単な貧弱なみすぼらしい造りで、こんなところでみーこをバーベキューするのかーと腹立たしく思われました。
そこに十字架のマークさえ入っていなければ、まさしく炭で下から焙られるバーベキューそのもの。
エビやイカの代わりに、犬や猫を置いているだけでなんら変わりはありません。
私はみーこと共にお花も一緒に、お供えしてもらいたかったので、急いでパクソイまで買いに行くことにし、息子はみーこと一緒にいると言うので、ホテルのオーナーに預けて、そこをでました。買い物を済ませて、戻ってくると息子が、自分達もオイルを買いにバイクで表に出かけたと言います。??何に使うのだろう??もしや、早く燃えるようにみーこに、ガソリンでもかけたのではー。なんたること!!と息子に聞いたところ、下の炭にかけていたとのこと。ひと安心。
待つ間、オーナーと、どこのお医者が腕利きだの、どこがヤブだのとの噂話。
昨日も、うちのかかりつけのお医者さまの所から猫(シーサワット)が来た、要するにうちのお医者さまが昨日も一匹猫を殺したーと。そろそろ、変えるべきかな~。
ロットワイラーを4,5時間かけて火葬にしたときなどは、飼い主である、(アメリカンバイクを何台も連ねて友人と共に来た)大きな図体のいかついドイツ人が、そのそばでずっと大声をあげて泣いていたとかー。そういう人ほど、見かけとのギャップがあってやさしいんだなあ~
そんな話を延々としているうちに、なにやら家の奥から車の中から、ごそごそ物を出してきました。
まるで、店でも開くようにごちゃごちゃしたものが並びます。。。
ふ~ん、なにこれ、アムウェイじゃん。話には聞いたことはありますが、実際目の前で見るのは初めて。実演です。ガーゼを汚して、3種の洗剤でどれがどれだけよく落ちるかー。
ま、狐につままれたように、まるでマジックでも見るようでした。お見事!ひとつ買ってしまいました。マレーシア産。アムウェイではありませんでした。
そうこうしているうちに、みーこはウェルダンになってしまい、途中何度もみーこが焦げて?しまうではないか。。なんというおっさんだ。。。と思っていたのですが、あまりの熱心さに言いそびれていたのでした。今日はこれから、ラヨーンの工場に売りにいくそうです。。
薄っぺらな、とてもか細い、残り少ない骨を布切れに乗せて持ってきてくれました。
焼きすぎじゃないの、どうしてこれだけなの?昨日のメオメオ(猫)の骨も入ってるんじゃないの?とは、言えませんでした。。

そこへちょうど奥方が帰ってきました。なにやら息子と内緒ばなし。
二人で奥へ消えて戻って来たときには、ほんの一月ほどの子猫が3匹入ったケージを手にしていました。ここの、空き地に捨てられていたそうで、放っておけば野良犬にやられ死んでしまうので、保護してミルクを毎日あげている、どれかもらってくれないかーというわけです。
息子はすでにみーこを忘れています。もう疲れたので、要らない、子供に世話はできません。どうせ私がみることになる。そうなるとまた心配事が増える。だめだめ、と言っておきながらも、みーこのいない寂しさをこの子猫でおぎなえたら、子猫に手間がかかって、忙しくすることでみーこを忘れられたらー。しばし葛藤。沈黙。

1匹だけにしようかー。今は犬ばかりなので、この子猫は私たちがいないと、遊び相手がいないなあ。
2匹にする?残った子猫は誰と遊ぶのだろう? ええい、3匹連れて帰っちゃえ。と、まんまと奥方の陰謀にはまったのでした。大きくなったら、ここに放しにきますからねーと言い残し。

ここのオーナーとはずうっと前に水道局で出会っています。
はすを連れて水道代を払う順番を待っていたときに、私の前に並んでいたのがこの人だったんです。
突然、犬はいつもどこに預けていますか?と尋ねられ、実はーと名刺をいただいたんです。
でも、火葬(動物霊園とかいう呼び方が妥当ですが、全く持って似合わない)もしているとは知らなかった。。。

2009年現在、どんどんホテル用のケージが増え、あちこちに広告され、骨を渡されるとき、布切れに包んでくれるだけだったのが、ちゃんとしたタイ製陶器に入れられ、リボンまで結んでくれるようになっていました。もっとも、そういうふうにしたらいいのにーと言ったのは私でしたが。一応進化したわけですね。

 みーこの死

若いころのみーこ

恐れていた日がやってきました。
2005年7月13日、午後8時少し前、みーこが逝ってしまいました。
享年11才。人間ならば62才。
直接の死因は血液が気管に詰まったための窒息死だと思われます。先生に聞いたわけではありませんが。

その前の日から、呼吸が早いな~とは感じていましたので、病院に電話したところ今日は先生はバンコクだということで、あくる日に出向くことにしました。翌朝、検査のため採血し丸一日食事をしなかったので点滴をすませてあくる日の結果待ちということになりました。
その日の夕方6時ごろ、いよいよ呼吸が早くなり、これは危ないーと直感しすぐに病院へー。

先生は外出中で7時すぎには戻られるとのことで、助手の先生が先にレントゲンをとってくださったところ(私が抱いて病院へ入ったら、みーこが咳込んだのを見て肺に異常があると)肺に水が3分の2ほどもたまっていたのでした。
肺の部分の毛を剃り、酸素吸入をして先生を待ちました。細い針で肺の水を抜き取ります。痛そうなので、どうかみーこが痛くないように麻酔をかけてやってくれと頼みましたが、
こういう場合麻酔をかけると、二度と呼吸をしなくなるーつまりそのまま死んでしまうおそれがあるので、かけられないとのこと。
2度目に針をさした後で、みーこが急にあばれだし、先生も助手もおもわず手を放してしまいました。その直後にみーこが咳き込み、血を吐き、呼吸ができなくて苦しかったのでしょう、あとはとても見ていられなくて表にでてしまいました。
血液が逆流して気管に入ったのです。あとはショックのための注射をし(日本語では何と言うのでしょう)口をこじ開けて管を通し、血液を吸い取っていましたが、その時にはもうすでに呼吸は止まっていたようです。
表に出て、うろうろ病院の前を行ったりきたりしていた時間はとても長く感じられましたが実際は10分ほどだったのでしょう。心臓が口から出てきそうで、覚悟はしていたけれども、まさかこんなに早くこの時が来るなんてー。
気を落ち着かせて中に入ったところ、ちょうど先生が手術室から出てこられました。
この先生にはもう、7,8年間お世話になっています。私がどれだけみーこを愛しているかよく知っておられます。
その先生の顔を見て、決定的になりました。最初、安楽死を薦めているのかと思いました。
ー肺は使い物になりません。肺に溜まっていたのは水ではなく、血液でした。ネズミ捕り用の薬をたべたか、その薬を食べたネズミを食べたか、パラセタモールを食べたか、あるいは肺の部分を強く踏まれたか、叩かれたかーそうでなくては肺に血は溜まらない。(どれも思い当たりません。)今肺の血を抜いてもまたすぐに、溜まってくる。今はもう暴れないでおとなしくなっています、見ますか?ー
先生と話してる間にみーこは息を引き取っていました。なぜかすでに、体は硬直しています。
おかしな事だらけだーと先生の独り言。病院に来ることによって、私がみーこの死期を早めてしまったのではないかー。でも、もし来ないでいたら深夜には死んでしまっただろうーそうなったらそうなったで、病院に行っていたら助かったかもしれないのにーと後悔することになるだろう。最後の最後まで見届けてあげられなくてごめんね。
肺に溜まっていたのが血ではなく、水(肺水腫)なら、それを取り除いて、あとお薬で治すことができたようです。先生も、まさかこうなるとは思っていなかったようです。
開腹して見ますか?と聞かれたので、迷わず頷きました。
はたして大きな腫瘍(癌)がお腹にありました。肺にも肝臓にも転移していました。
今命が助かっても、少しずつ死に近づいて、毎日苦しい思いをするーそれよりは今こうして少しの苦しみで死んでしまってよかったんだと考えたほうがいいと先生も友達も言います。
私はそれでも一日でも長くみーこに生きていてほしかった。
犬が5匹もいてストレスがたまって癌になったんだーとも考えられます。犬の世話に手がかかって、みーこと一緒にいる時間が少なくて観察不足になってしまったのも一因です。

5月にも採血しましたが異常なしとのことでした。でも納得できなくて、どこかおかしい、なんか違うーその2,3日後にみーこのお腹の異常(水がたまっているようで、ぷよぷよする、お腹を叩くと水が波打つような感じがする)に気づき再度病院へ。腎臓のあたりだそうでお薬を飲んでそのときは収まりました。それでも毛艶がなく、ぼさぼさであまり食べないためもあってどんどん痩せていきます。私は単に年齢のせいかな~と思っていました。好きなテーブルの上にも、人間用の洋式便器にも上れなくなり、まさかそれが癌のためだったなんて知りもしませんでした。だって血液検査で何でも異常がわかると先生はおっしゃっていましたから。本当に検査をしているのかしらーと今となっては疑いと後悔でいっぱいです。この地点で癌が発見できていたら、もう少し長く生きられたかもしれない。

みーこがいなくなって2週間。これを書き綴るのもやっとです。
みーこの思い出につながるものは、すべて処分してしまいました。
みーこと一緒に寝たベッド、みーこの好きなテーブル、いす。すべて、模様替えして、あそこによく座っていたな~とか思えないようにしてしまいました。
とっても苦しい2週間でした。長い長い2週間でした。
11年間楽しいときをありがとう、みーこ。
きっと生まれ変わって私のところへ来てね。

後日談があります。もと看護婦の友人に、この話をした所、肺に血液の色の水が溜まるのは癌の末期症状だそうで、私の見たのは、まさにそれ!血液ではなく、しゃぶしゃぶの血の色をした水。
聞いてよかった。心が軽くなりました。


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